バターとレッドカレーペースト、ココナッツミルク、白ワインで蒸すだけのタイ風ムール貝。レモングラス香るガーリックトーストでソースまで残さず楽しめる、25分で完成するごちそうレシピです。
こんにちは!今日は、たぶん今までで最高のムール貝レシピをご紹介します。本当に「今までで最高」です。
ずいぶん大胆な言い方だと自分でもわかっていますが、このレシピには特別な思い入れがあるんです。実は数年前まで、ムール貝という食材をほとんど意識したことがありませんでした。存在は知っていても、自分で買って料理したことはなかったのです。ところが、レシピ本のためにいろいろなムール貝料理を試作し始めたとたん、すっかり夢中になってしまいました。このレシピは1か月ほど温めていたものなので、今日ようやくみなさんにお届けできるのが、うれしくてたまりません。
私がタイ料理の風味を大好きなのは、もはや秘密でも何でもありません。タイ風のレシピは数えきれないほど作ってきましたが、このムール貝のようなものはまだ一度もありませんでした。本当に、本当においしくて、しかも驚くほど簡単なんです。
ここで正直に言うと、ムール貝は「外食のときに食べるもの」というイメージがありませんか?誰もがそうとは限りませんが、ちょっと気取った料理に見えて、正直なところ私は尻込みしていました。でも実際に作ってみたら、家で作れるシーフードの中でもいちばん簡単な部類だと気づいたのです。鍋に入れて、10分蒸すだけ。本当にそれだけです。
ムール貝の味付けにはいろいろな方法がありますが、このタイ風が私のいちばんのお気に入りです。決め手はソース。バター+タイのカレーペースト+ココナッツミルク+少しの白ワイン。この組み合わせは、あらゆる意味で完璧です。
バターのコクがあって、スパイシーで、クリーミーで、タイカレーの香りがふわっと立ちのぼる。これ以上愛せないくらい大好きなソースです。そして忘れてはいけないのが、レモングラスバターのトースト。ムール貝を食べるなら、ソースをたっぷり吸わせるパンが絶対に必要ですよね。当然です。
おいしく作る秘訣はひとつだけ
成功の秘訣はいくつかありますが、本当に大事なのはたったひとつ。ムール貝はバターで、それもたっぷりのバターで調理すること。これがムール貝をもっとおいしくする唯一の方法です。
よく知られていることだと思いますが、何度言っても言い足りないくらいです。シーフードとバターは切っても切れない関係。私の個人的な意見では、バターなしにおいしいシーフードはありえません。料理の味を左右する大切な要素です。だからこそ、質のよい有塩バターを使ってください。この記事のためだけに言っているのではなく、本当に品質のよいバターを使うと、料理全体が一段上の仕上がりになります。オリジナルのレシピではアメリカの「Land O Lakes」の有塩バターが使われていますが、日本では手に入りやすい国産の有塩バターや、発酵バターで十分おいしく作れます。
バターの話が済んだら、あとはカレーペースト、ココナッツミルク、白ワインを加えて煮立てるだけ。ムール貝を入れて10分蒸し、その間にガーリックレモングラストーストを焼けば、夕食のできあがり。30分もかからずに、夏の夜にぴったりの一皿が完成します。
これ以上のものがあるでしょうか?グラスワインを添えてもいいし、ノンアルコールカクテルでも。どちらも素敵な選択です。
最後にひとつ。このムール貝レシピは、先月だけで4回も作りました。2回はレシピの試作のため、あとの2回は単純に大好きだから。繰り返しになりますが、すべてはバターソースのおかげです。そして横に添えたレモングラストーストが、ソースを一滴残らず吸い取ってくれます。
タイ風ココナッツバターのムール貝 レモングラストースト添え(4人分)
材料
- ムール貝 約1.1kg(足糸を取り、殻をよく洗う)
- 有塩バター 大さじ4(約55g)
- タイのレッドカレーペースト 60ml(1/4カップ)
- ココナッツミルク(全脂肪タイプ) 1缶(400ml)
- 白ワイン 120ml(1/2カップ)
- 塩、こしょう 各適量
- フレッシュバジル 60ml(1/4カップ)程度、手でざっくりちぎる(仕上げ用に追加分も)
- ライム、生の唐辛子 各適量(仕上げ用)
レモングラストーストの材料
- 有塩バター 大さじ4(約55g)
- レモングラス(みじん切り) 大さじ1(なければレモンの皮のすりおろし少々で代用)
- にんにく 2片、みじん切りまたはすりおろし
- フレッシュバジル(刻む) 60ml(1/4カップ)程度
- サワードウブレッド 1斤分をスライス(なければバゲットやカンパーニュ)
作り方
- 大きめの深鍋にバターを入れ、中火で溶かします。カレーペーストを加えて1分ほど炒め、ココナッツミルク、白ワイン、塩・こしょう少々を加えます。ひと煮立ちさせたら、ムール貝を加えます。ふたをして4〜5分、ときどき鍋を揺すりながら、貝の口がすべて開くまで蒸します。口が開かない貝は取り除いてください。最後にバジルを混ぜ込みます。
- その間にトーストを作ります。オーブンを220°Cに予熱します。
- 小さなボウルでバター、レモングラス、にんにく、バジル、塩ひとつまみを混ぜ合わせます。パンの両面に塗り、天板に並べます。オーブンで8〜10分、こんがり焼き色がつくまで焼きます。
- ムール貝を温かいうちに器に盛り、バジル、ライム、唐辛子を添えます。ソースをたっぷりつけて食べられるよう、トーストを横に添えてどうぞ。
コツ・ポイント
- ムール貝は調理前に殻をたわしでこすり、殻の間から出ている繊維(足糸)を引き抜いておきます。殻が割れているものや、軽くたたいても閉じないものは使わないでください。
- 日本ではムール貝が手に入りにくい場合、あさりやはまぐりでも同じ作り方でおいしく仕上がります。砂抜きをしっかりしてから使ってください。
- レッドカレーペーストは商品によって辛さが違うので、まず半量で作ってから味を見て足すと安心です。
- 白ワインの代わりに水や薄めの鶏ガラスープを使っても作れます。
- 残ったソースは翌日、ゆでたパスタやご飯にかけてもおいしくいただけます。
週末の予定は決まりましたね。タイ風ムール貝+トースト+暖かい夏の夜の縁側。これ以上の組み合わせはありません。
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